二企画目にしてマンネリとも言える、
普遍と語れば聞こえの良い、
今作もまたそういったお話です。
よろしくば片隅にでも留めておいて頂けましたらと思う事の一つ、
そうしなければならないというのでなく、
ただただ身勝手に、切なる思いをなどとうそぶき、自虐ぶって。
他ならぬ張本人のクセに。
とりまく全てへの賛歌なのだと、
ミもフタも無く、恥知らずにも、無粋に。
この時代、互いの間のかつて無く近寄った今、忌憚無く。
いただきます、おそまつさまでした。
そうあってくれたのなら、内に良し悪しのどれだけあったとしても、
甲斐のあったと、前にへと、生き行くことがと、そんな風に。
飽食の時代に産み落とされた糧の意気、
それを微かにでも省みて頂けたとしたなら
とても――とても。
最後にもう一度。
どうぞご自由にと願います。
いかな形であれ、私的な思いさえさておき、
もしか血肉の欠片の一つにでも加えて頂けたなら。
HAIN(井川 立)