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Brief12 「ヒップの丸み」:ヒップラインは膝でつくる


 ヒップについては、ここまでも何度か触れてきました。(ん? 「ヒップに触れる」‥‥いや、そういう意味じゃなくて)例のドナルドダックスタイルというやつです。肩を後ろに引いて胸を張り背中を反らし、お尻を突き出すことで女性らしい体型ができるという話。
 ただ、この姿勢でできるヒップラインは体の後ろ側のライン、つまり、横から見た時のヒップの形だけです。
 「ボリュームのあるヒップ」というのは、まちがいなく「女の記号」ですが、この「ボリューム」というのも、ウエスト同様、前後方向より横幅の意味の方が強いでしょう。その点では、男のヒップの横幅はやはり貧弱です。

 さらに言えば、骨盤の形と肉づきの関係から、男と女ではヒップの形そのものにもちがいがあります。たとえば男が直立して「気をつけ」の姿勢をとると、お尻の両側に窪みができます。女の場合は、こうはなりません。この「窪み」については、上に書いたドナルドダックスタイルである程度矯正できますが、それでも(前側から見た時は)女性のヒップのような「丸み」は持ちません。

 ただ、ボリュームということだけで考えれば、それはあくまで相対的なものでしょう。
 たとえば、理想的な日本人女性のヒップサイズというのは、85〜95pといったところでしょうか。でも、男だって、ヒップを測ってみれば、最低でもそのくらいはあるのです。にもかかわらず、男より女の方がボリュームがあるように見えるのは、結局、その「丸み」の問題と、あとは「他が細い」からです。特に、その上下が。
 女性のヒップボリュームは、上下にある細いウエストやすらりとした脚との関係で際だつのです。つまり、(あたりまえの話ではありますが)ウエストと脚を細く見せることが、相対的にヒップを大きく見せることにつながるというわけです。

 横のボリュームということで考えると(正面からの姿ということですから)、前に書いたようにウエストを細く見せるのは限度があります。せいぜいウエストニッパーなどの矯正下着に頼るしかありません。ただ、脚についてはまだ書いていないことがあります。
 脚の上部、つまり腰から膝までをうまく使えば、脚を細く見せ、同時にヒップを豊かに見せることもできなくはないのです。たとえば、片膝をもう一方の脚の前側につけるようにして片足を浮かせれば、腰から膝に向かって腿が急速に細くなっていく感じをつくりだし、あわせて、丸い(ボリュームありそうな)ヒップラインをつくることができます。

 言葉ではわかりにくいでしょうから、この2つの写真を見くらべてください。

 これは、同じ時に、同じ服で撮った写真です。左はただ立っているだけなので、ヒップラインはどうしても貧弱に見えてしまいます。それに対し、右はヒップラインを意識した膝の使い方をしています。これだと、いかにも女性らしいヒップに見えるでしょ。

 この例だけでなく、ヒップラインを丸くボリュームありそうに見せるには、膝の使い方が重要だったりします。
 前に、ハイヒールの立ち姿では、膝を曲げないようにと書きましたが、たとえば前屈みになって顔と胸を突き出すようなポーズの場合は、このかぎりではありません。
 足を内股にして立ち、両膝を押しつけるようにしながら曲げることで、腿からヒップにかけての筋肉が外側に開き気味になり、前から見たヒップラインに丸みを持たせることができます。

 このバリエーションは、椅子に座った時などにも使えます。
 これも、前には「椅子に座るには両膝と両足を揃えて脚を傾けるのが基本」と書きましたが、座った時のヒップラインを強調したいなら、膝だけをぎゅっとそろえ、足先を開いてしまうのもひとつの手なのです。やはり、腿からヒップのラインが外側に開く感じになりヒップラインにボリュームが出ます。

 もうひとつ、座った姿勢でのヒップラインの丸みの持たせ方があります。それは、体の中心線から腰をずらすという方法です。特にカメラから見えやすい側に、腰をずらして座るのです。
 そして、この場合も、腰そのものを意識するより、膝の位置を意識した方がうまくいきます。
 足先をそろえて左に傾けているなら、まず膝を体の中心線より逆側の右にずらします。すると体全体にS字形のねじりが加わり、腰は左側に上半身は右側に重心がずれるはずです。それによって、カメラから見えやすい側のヒップにボリュームが出るのです。

 また、この方法は、床に直に座るような時にも応用できます。膝を中心線より片方にずらすと、反対側のヒップが強調されるわけです。
 これは、以前、脚のところで書いた足先はカメラに近いところに置くということとも矛盾なくでき、やはり、強調される方のヒップがカメラに近い側に来るので、そのことからもヒップを大きく見せることになります。
 いずれにしても、ヒップラインにボリュームを持たせて見せたいのなら、膝の位置と形に注意を払えばいいわけです。


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