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Brief6 「まなざし」(2):ちょっと余談、リモコンと外部モニター
前ページで書いた「カメラ目線でない方が白目の印象が強くなる」というのは、私にも最初からわかっていたわけではなく、女装写真を撮っている最中に偶然発見したことです。
それを発見できたのは、私が持っているカメラの仕様と、それを使った撮影方法のおかげです。
私が使っているデジカメは、オリンパスの CAMEDIA C-3030 ZOOM という機種です。(現在市販しているのは、このひとつ後継の C-3040 ZOOM だと思いますが、基本機能は変わっていません。)
私はこのカメラをときどき仕事などにも使いますが、基本的に「女装写真を撮る」ために買いました。そのことを前提にしてスペックを調べ、選んだのです。
これを選んだ理由は2つあります。
ひとつは、リモコンシャッターがついていたこと。
カメラマンとして協力してくれる人がいれば別ですが、基本的に、女装写真の場合、セルフポートレートが多いでしょう。その場合、まず考えるのは「セルフタイマー」です。
しかし、セルフタイマーの場合、いちいち、立ち位置とカメラの間を行ったり来たりしなければならず、面倒ですし、それに、1枚ずつタイマーが作動するわずかの間に、ポーズを決めなければいけません。
それがいやだったので、リモコンつきにしたのです。
この機種のリモコンは、赤外線方式で、外形が2p×4pくらい。手のひらに隠れるサイズですし、リモコンのシャッターボタンを押してから実際にシャッターが切れるまで2秒の余裕がとってありますから、押したあと、隠すこともできます。また、リモコンでズームの調節もできます。
これだと、ポーズはそのままで、顔の向きや目の向きだけを変えた写真が何枚もつづけて撮れます。
でも、私は、それだけでは足りないと思いました。
リモコンで離れて撮っていては、当然のことながら、ファインダーがのぞけません。デジカメの背面についている液晶スクリーンを見ることもできません。
自分が今、フレームの中のどの位置にいるのか、どんなふうに見えているのか、確認しながら撮れた方がいいに決まっています。
この C-3030 ZOOM という機種は、それを可能にする仕様になっています。撮影データを落とすUSB用端子の他に、AV用のミニジャック端子がついているのです。短いものだったら動画も撮れるので(「写真集3」で、無謀にも女装のムービーまで入れてあるのは、この機能を使ってみたのです)、その再生用に、画像と音声をアウトプットする端子がついているのでしょう。
で、これが、背面の液晶に代わる外部モニターとしても使えるわけです。両端がミニジャックとピンジャックになった長めのコードを買ってきて、テレビのビデオ端子とつなぎます(最近のテレビは、前面にビデオ端子があるので便利です。私が写真を撮ったホテルやウィークリーマンション備えつけのテレビも、すぐにつなげました)。その上で、テレビのチャンネルを「ビデオ」に切り替えれば、背面液晶と同じ画面がテレビに映し出されます。
私はいつも、このモニターを見ながら、写真を撮っているのです。
で、じつは、2度目にホテルで女装し、「鏡の前」というシチュエーションで写真を撮っている時、リモコンシャッターを押したあとの2秒の間隔が待ちきれず、つい、そのモニターに目をやってしまったことがあります。

その時の写真をあとで見返してみたら、カメラ目線(この場合は、鏡を介してという意味ですが)のものより、ずっと感じよく、また、女っぽい表情で映っていたのです。
「写真集3」に、やたらと視線をはずしたものが多いのは、この時に学んだことを応用してみたのです。
C-3040 ZOOM は、たしかメーカー希望価格で10万円弱、実売でも7〜8万くらいはするはずですから、そうとうな出費にはなりますが、私が、短期間で女装写真のノウハウを身につけたのは、こんなふうにカメラの目で見ながら撮影したからだということはまちがいありません。
高いものにはやはり、(使い方次第で)それだけの御利益があるということです。
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